第4章 おんりーちゃんの場合
〜♪ 〜〜♪
🌸「あ、着信だ……わ、久し振りの友達からだ! もしもーし」
🍌「……」
🌸「あ、ちょっと待ってね」
🌸「今彼氏の家にいるから、廊下に出……」
🌸「って、おんりーちゃん……?」
🍌「……」
🌸「あー、ごめんごめん、彼氏がくっついてきて……」
🌸「こそこそ(ちょっと、通話してるんだから離れてよ?)」
🍌「え?」
🌸「も、もう……別に、いいけど……」
🌸「あ、ごめん、なんの話だっけ?」
🌸「彼氏の話? あはは、あのね〜、もうくっついちゃって離れないんだよね〜」
🌸「え? うん……?」
🍌「……何?」
🌸「そんなこと出来る訳ないでしょ〜、こんなかわいいのに」
🍌「何がかわいいって?」
🌸「ちょいちょい話に割り込むのやめてくれるかな?」
🍌「🌸が別の男と話すのがいけないから」
🌸「ヤキモチ屋さんだなぁ……」
🌸「あ、うん、こっちの話!」
🌸「そういうことだから、今度私の彼氏紹介するよ!」
🌸「またね〜」
プツン……。
🍌「何の用だったの?」
🌸「さぁ? でも多分、知らない男の人」
🍌「え?」
🌸「多分、友達のアカウント乗っ取られてたんだ。全然知らない人の声でびっくりした」
🍌「何言われたの」
🌸「端的に言うと、俺の彼氏になれって」
🍌「え」
🌸「でも大丈夫! 私の彼氏はおんりーちゃんだけだから!」
🍌「ブロックした?」
🌸「え?」
🍌「そいつのこと」
🌸「あ、今から……ってちょっと、おんりーちゃん?」
🍌「はい、ブロックしといたんで」
🌸「あ、ありがとう……?」
🍌「で、かわいいって誰のこと?」
🌸「そういうところは鈍感だなぁ」
🍌「……?」