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日と月【刀剣乱舞】

第1章 眠り姫



「小鳥の霊力をもらった刀は己の回復力も上がる。
だからお前もこうしてすぐに動くことが出来たんだ、小鳥に感謝しろよ」
「………」
「さーてと、また傷を負った刀が出陣から帰ってきたようだから俺は手当に行ってくるぜ。
しばらくは2人が大将のことを看ていてくれ」
「ああ、分かった」

今は、近侍が眠っている主の様子を窺い、この本丸に長くいる太刀や打刀が主の代理となっている。
過去にも経験があるため、この本丸の暗黙の了解。

「5日」
「5日…ですか?」
「小鳥が自身の霊力を使い、深手を負った刀の治癒を行った後に眠りについて目を覚ました最長日数だよ。
心拍数も弱まったこともあるらしいし、怪我を負ったこともあったようだ」
「………!」
「小鳥の霊力を使っての治癒はいつも命懸けだ。
小鳥は我が身を犠牲にし、お前の深手を癒してくれたんだ」

それ以降、刀達は霊力を使う時は絶対に無理はするなと釘を刺すし、使う時は必ず刀の誰かが近くにいる時のみという条件が付いた。
薬研もそれを何度も見てきたから知っているし、それを止めることも出来る訳で。

「だからと言って、眠っている小鳥を無理矢理起こさないようにな。
下手に起こそうとしたら小鳥は、落鳥すると思え。……いいな?」

ドスの利いた低い声で注意喚起をする山鳥毛。
彼は主が過去にも同じ経験をしているのを見ているようで、主の目が覚めるのをひたすら待つという。

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