第57章 綺麗
「うわーっ!すごーい!!」
「綺麗なモデルさんがいっぱいです〜!」
「おおっ!あのねーちゃんテレビで見た事あるぞ!」
「…おいオメーら、
あんまり騒がしくすると追い出されるぞ?」
「あら、江戸川くんだって
たまには他の女性に目を向けたってバチは当たらないと思うけど?」
「あのなぁ…」
『ちょっとみんな…これから撮影始まるみたいだから
静かにしてないとだめだよ?』
「「「はぁーい…」」」
「あははっ、美緒って本当に先生らしくなったね!」
『紗栄子…今日は本当にありがとね?
子供達まで招待してくれて…』
「いいのいいのー!
それより昴さんも来てたんですね!」
「ええ、美緒さんに誘って頂いたので…
ご迷惑でしたでしょうか?」
「ぜーんぜん!ゆっくり見てって下さい。」
「ありがとうございます。」
私達は今どこで何をしているかと言うと
私の友人である紗栄子がデザインした服を着た
モデルさんの撮影をスタジオで見学しているところ。
なぜこうして見学に来たかと言うと、
それは遡る事1週間前ー…