• テキストサイズ

《赤井夢》Happiness{R18}

第7章 瞞着




あいつが組織のことを何か知ってるとは明らかになったが、少なくとも敵ではないことは分かった。


もし組織の人間なら
あんな風に無防備に泣きじゃくる事などしないだろう。
演技にも見えなかった。


しかしあそこまで泣いて嫌がるくらいなら
正直に話せばいいものをなぜあいつはそれをしなかった?

美緒が知っているのは
それほど簡単には話せないようなことなのか?



…色々疑問に思う事はあるが
俺はスマホを取り出し、上司であるジェイムズに電話をかけた。


「若山 美緒の件ですが…
一通り調べましたが組織とは無関係のようです。
ですが何かを隠しているようなので、もう少し調べて見ます。」



今日みたいに無理矢理聞くことはもうしない。



ただ純粋に…あいつのことをもっと知りたくなった。



今日は見る事が出来なかったが


美緒の…花が咲いたような笑顔…




今度会う時は見れることを期待し
吸い終わったタバコを灰皿にしまってから車に乗り込んだ。






/ 617ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp