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《赤井夢》Happiness{R18}

第43章 謝意




「ずっと不思議に思っていたんです。
なぜFBIであるあの男と
一般人の美緒さんが恋人同士になったのか…
2人の出会いがどうだったかは知りませんが
少なくとも僕と初めて会った時は
あなたはあの男が死んだと思っていてひどく悲しんでいた…」


『……。』


「これは僕の勘ですが…
美緒さんはあの男と出会う前から
組織の存在を知っていたんじゃないんですか?
そしてその事がFBIにバレてあなたは探られた…
2人が知り合うキッカケになった……違いますか?」



…本当に困った、大体は合ってる!!




組織の事を知っていたと素直に白状すれば
今度はその理由を聞かれることになる…


でも転生してこっちの世界に来たなんて言えないし…


一体…なんて言えばいいの…?





「美緒さん、僕は真剣に聞いています…答えて下さい。」


答えるわけにはいかない…

これ以上私の事を誰かに知られるわけにはいかないんだ…

きっと赤井さんにも迷惑がかかっちゃうから…




『本当に私は…何も知りません。
組織のことなんて知らないんです………失礼します。』



そのまま私はお店を出て、走って自宅に向かった。





『ど、どうしよう…っ』




安室さん完全に私のこと怪しんでた…

知らないって言ってきたけど、全く納得していない顔だった。




自分が本当に情けなくて…

赤井さんに申し訳なくて……


とりあえず今日の夜に赤井さんから電話がかかってきたら
ちゃんと正直に話して謝ろう…


走りながらそう決めたところでアパートに到着し
私は夜になるまで家で時間を潰し、赤井さんからの電話を待った。






…そして夜の8時頃に電話が鳴り
一度深呼吸をしてから赤井さんの電話に出た。







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