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《赤井夢》Happiness{R18}

第43章 謝意



『あ…ごめんなさい…
ひょっとして勝手に使ったらダメでしたか?』

「いえ、そうではなくて…
香りも色も完璧なので驚いたんですよ。」


…なんて嬉しいお言葉。
現役喫茶店の店員さんに褒めてもらえるなんて…

前世のレストランで勤めてた時
コーヒーの淹れ方も学んでいた甲斐があったなぁ…




『昔よく淹れてたんです。
でも最初はなかなか上手にできなくて怒られてました。』

「?怒られたって…誰にですか?」

『!!え、えーっと……
あ!父にです!
実家にもドリップコーヒーの道具が一式揃ってたので!』

「…そうですか。」



危ない危ない…
まさかレストランの総料理長にだなんて言えない…!

転生したことは知られないようにしないといけないんだから、もっと気をつけないと…。



『あ、安室さん!ミルク使いますか!?』

「はい、お願いします。」



とりあえず深く突っ込まれないように話を逸らす事に成功し
安心したところで再び調理に取り掛かった。



現在肉じゃがを煮込んでいるところで
その間に副菜のサラダと汁物を作り、

コーヒーを飲み終わった安室さんも手伝ってくれることになった。





「何をお手伝いすればいいですか?」

『サラダを作りたいので…
ポアロにはベーコンってありますか?
もしあれば使わせてもらいたいんですけど…』

「了解です。」


安室さんにベーコンを冷蔵庫から取り出してもらっている間に、私は買い物袋からサラダ用の野菜を取り出した。



「あ…それって…」

『?はい、セロリです。嫌いですか?』

「いえ…大好きです。」



…セロリが大好きなんだ。




栄養が豊富だから買って来たセロリ…

安室さんはすごく嬉しそうに眺めていたから本当に好物なんだろう。




そしてドレッシングも作り
キッチンにお味噌があるのも見つけ、味噌汁を作った。


肉じゃがもいい具合に煮込むことができて
全ての料理が完成した。


…今回白米はパックのものだけどね。







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