第43章 謝意
『赤井さんの…嘘つき…!』
「っ、は?」
『だって…!ずっと一緒にいるって言ってくれてたのに
いきなり私とお別れだなんて…ひどいですよ…!!』
「…おい美緒、少し落ち着け。」
落ち着け…?
もう二度と赤井さんに会えないかもしれないのに
落ち着くなんて無理だよ!!
『赤井さん…私のこともう飽きちゃったんですか…?』
「なぜそういう考えになるんだ…」
『私に飽きたから…
アメリカに帰る事を相談もなしに決めたんじゃないんですか…?』
自分がすごく惨めな女に思えてきて
私の瞳から涙がポロポロとこぼれ落ちてきてる…
それを見た赤井さんは目を見開き驚いているようだった。
「美緒…頼むから落ち着いてくれ…
俺はお前に飽きてなどいない、好きだと思う気持ちも変わっていない。」
『で、でも…アメリカに帰っちゃうんですよね…?』
「確かにそうだが……2週間だけだ。」
…。
2週間…!?!?