第42章 時間 ✴︎
『赤井さん…?』
玄関の床に組み敷かれた私は
赤井さんにギュッと抱き締められていて…
何も言葉を発さない彼を不思議に思いながら名前を呼び
背中に回している手をポンポン、と叩いた。
「俺も…お前と一緒にいると幸せだ。
今日のデートも…あんなに楽しい思いをしたのは初めてだ。」
『本当、ですか…?』
「あぁ…恋人と過ごす休日が
こんなにいいものだとは知らなかったよ。」
まさかそんな……
私と違って赤井さんはすごくカッコいいから
これまでに他の女性ともたくさんデートしてきたはずだよね…?
「美緒。」
『っ、はい…』
「お前が思っている以上に俺は…美緒のことが好きなんだ。」
そう言いながら私の頬を優しく撫でた赤井さん。
赤井さんの手つきも、表情も声も…
全身で私のことが好きって伝えられているようで、ドキドキと胸が高鳴った。
『私も…赤井さんが大好きですよ…?』
「フッ、知ってる」
『っ、んんッ!』
気持ちを伝えると再び私のナカに赤井さんが挿入ってきて
背中の痛みなんかより、明らかに快感の方が勝っていた。
「っ、く…美緒…っ…」
『あっ……ん!あかいさ…キスしたい……んっ!』
舌を絡め合いながらキスを繰り返し
全身で赤井さんを感じていると、再びやってきた絶頂感。
赤井さんの首に腕を回して抱き付くと
私がイキそうなことに気付いたのか、
腰を打ち付けるスピードが早くなった。
『赤井さんっ…ま、た…イッちゃい、そう、で…』
「分かってる…俺も…イくから…」
『ぁっ…!もうっ、だめぇ…ッ、あぁあっ…!!』
「っ…」
私のナカでドクドク、と波を打っている赤井さんのモノ…
お互いにイッてしまった事で荒く息を吐き
少し落ち着いたところで私達は甘いキスをした。