第40章 恋慕 ✴︎
「照れている美緒も可愛いな。」
『もう…何言ってる…っ、んんっ!』
赤井さんの発言に驚いていると
首の後ろにキスをされて、チクッとした痛みが走り
痕をつけられたんだと分かった。
『痕は…だめですよ…っ…』
「髪を下ろしていれば見えない。」
…明日は体育の授業なかったよね?
もしあったら髪はいつも邪魔にならないように結んでいるし
子供達にも見られちゃう…
頭の中で時間割を思い出してみたけど
明日は体育がない日だったから安心した。
でも安心したのも束の間、
赤井さんは私の背中や肩にキスを落としていて、浴室にはリップ音が響いていた。
『あかい、さ……恥ずかしいです…』
「いつももっと恥ずかしい事をしているだろう。」
『そうですけど…ここお風呂…っ、ひゃ…ぁっ!』
また後ろ首にキスをされたと思ったら
赤井さんはそのまま舌を這わせてきて…
声が出ただけでなく、体がビクッと反応した。
「そんな反応をされると…我慢できなくなる。」
『え……っ、ぁ…ん…!』
お腹に回っていた赤井さんの手は
私の両胸を包むように揉み始めてきて…
先端を指でクリクリと弄られた。
『ゃっ…だ、め…っ…!あぁっ!』
「そんな声を出しているくせにだめなのか?」
『…っ、んん!』
赤井さんは胸を弄りながら、私の耳に唇を寄せてきて
耳朶をパクッと甘噛みし、そのまま耳の輪郭をなぞるように舌を這わせていた。
『は…ぁ……あかいさ…もう…やだぁ…』
恥ずかしいのに赤井さんが与えてくれる快感が良すぎて…
顔を後ろに向けて、やめて欲しいとお願いしようとしたら
赤井さんにキスで口を塞がれた。
『んんっ……!』
「っ…美緒…
お前の要望通り、今からたくさんキスしてやるからな。」
『!!それは今じゃなくて…っ……んぁっ…』
反論したくてもまたすぐに唇を塞がれて
激しく舌を絡め取られた私は、もう何も考えられなくなった。