第40章 恋慕 ✴︎
夕食を終えた私達は、一緒に洗い物も終えて
どちらが先にお風呂に入るかって話になったんだけど…
「今日は一緒に入るぞ。」
『……はっ?いやいやいや!無理です!!』
「お前に拒否権はない。」
なぜですか!?
確かに私のせいで赤井さんに迷惑かけたけど
それはもう謝らなくていいって言って許してくれたのに!!
「昨日また安室くんと2人きりになっただろう…。
家まで送ってもらったそうじゃないか。」
『そ、それは…偶然安室さんがいたからで…』
「一緒に風呂に入れば許してやる。」
『っ…卑怯ですよ!!』
「なんとでも言え。」
赤井さんは私の腕を掴み
ひたすら拒否する私を引き摺って脱衣所に向かい始めた。
『あ、あ、赤井さん…私本当に恥ずかしくて…!』
「まさか男と風呂に入ったこともないのか?」
『当たり前じゃないですか!前世でもありませんよ!』
「俺が初めてってことか……いい事を聞いたな。」
…もうダメだこの人。
私がどれだけ嫌がっても全然聞く耳持たずだ…。
私の抵抗虚しく、いつの間にか脱衣所に到着し
赤井さんは上の服を脱ぎ始めていて……
鍛え上げられた逞しい体が私の視界に入った。
…カッコ良すぎて眩しくてとても見ていられない!!
パッと目を背けると
それに気づいた赤井さんはニヤつきながら私に近づいた。
「おい、なぜ目を逸らすんだ。」
『っ、なぜって…言われても…』
「俺の体ならもう何度も見ただろう。」
…あなたの体は永遠に見慣れません!
それくらいいい体で色気がすごいんですよ!
そんな事を口に出して言えるわけもなく
目をキョロキョロさせていると、赤井さんは私の服に手をかけていた。
『ちょっ…!自分で脱げますから…!』
「いいから腕上げろ。
お前を待ってたらいつまでも風呂に入れない。」
『〜〜〜っ…』
確かにその通りかもしれない…と納得していると
赤井さんは私の服と下着全てを脱がしていた。
「ほら、冷える前に早く入るぞ。」
近くにあったタオルで体を隠していると
赤井さんに手を引っ張られて、2人で浴室に入った。