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《赤井夢》Happiness{R18}

第38章 危機






ピリリリリーッ



自宅で朝食を食べている時に鳴り出したスマホ…
それは赤井さんからの電話だった。



『もしもし?』

「俺だ。悪いがお前に頼みたいことがある。」

『頼み、ですか?』

「ああ。お前の自宅に俺のタブレットがあるだろう?
それを持って来て欲しいんだ、
迎えはキャメルに行かせる。」

『え…でもそれなら
キャメルさんにタブレットを渡すだけで済むんじゃ…』

「少しだけお前の顔が見たいんだ…
…わざわざ言わせるな」

『!?』




赤井さんは最近、工藤邸にも帰ってなくて
灰原さんの警護をジョディさんに任せるほど忙しいみたいだから、私ともこの数日間、全く連絡を取っていなかった。


一度だけ学校に来てくれたけど
少し話しただけで帰っちゃったもんね…。




「1時間後にキャメルが車で迎えに行く。」

『わ、わかりました…。』




返事をすると電話はすぐに切れたけど…
先程言われたことが私の頭の中でぐるぐる回っていた。




…赤井さん、顔見たいって言ってくれたよね?





『…嬉しい。』




それにさっきの声は昴さんじゃなくて
赤井さんの声だったから……


久しぶりに聞く赤井さんの声はすごくかっこよくて
電話を切った今でも胸がドキドキしている…。



『あ……そうだ!!』



ニヤケながら朝食を食べ終えた私は
食器の片付けをした後、
赤井さんへの差し入れを作ることに決めた。
















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