第37章 見学
side ×××
「シルバーブレットが……死んだ…?」
「ああ、確かな情報だ。日本の警察が確認したんだからな。」
「そんなの嘘!あの男が簡単に死ぬわけない!」
「はぁ…じゃあどうやったら信じるんだよ。」
「決まってるでしょ?日本に行って調べて来る。」
「……お前ならそう言うと思ったから
あの男の生前の動き、調べておいたぞ。」
「仕事が早いね。……ねぇ、この女って誰?」
「?あぁ、赤井が親しくしていた女らしいぞ。
東京のどこかで教師をしているただの一般人だ。」
「…ふーん……じゃあ使えるかも……
この人を餌に、あの男を引き摺り出してやる。」
「本当に赤井が死んでたらどうするんだよ。
その女も殺す気か?」
「死んでたら殺さない。
でももし生きていたら……アイツの目の前で殺してやる。」
「…わかった。お前の好きにやりゃあいい。」
「ありがとう…
兄さん。」