第35章 水着 ✴︎
「だが美緒…
俺がいないところでこんなエロい水着を着るな。
この画像を見ただけで反応しそうになったんだぞ…。」
『!?別にエロくないですから!!
そもそもなんでその画像待ってるんですか!?』
「コナン君から送られてきた。」
俺がそう言うと美緒はハッとしていて
何か思い当たる節があるようだった。
『そういえば園子ちゃんが江戸川くんに
昴さんに送れって命令してました……。
まさかこんな画像だったなんて…!』
脱力した美緒は顔を手で隠しながら
再びベットにストンと腰を下ろした。
恐らく鈴木財閥のお嬢様は俺の連絡先を知らないから
ボウヤにこの画像を送らせて俺の反応を見たかったってところだろうか。
『もうやだ……水着姿を赤井さんに見られるなんて…
恥ずかしくて死んじゃいそうです…』
「だからすごく似合っていると言ってるだろう。
それに……」
『?それに…?なんですか?』
「…水着よりも、今のお前の格好の方がやばいと思うぞ。」
『へ?……!?』
今だに裸にバスタオル1枚の美緒は
その事を忘れていたのか恥ずかしいそうにタオルを胸元でギュッと押さえていた。
『っ、ご、ごめんなさい!!すぐに着替えますから!』
…そんな事させるわけないだろう?
ずっとそのような際どい格好を見せられて…
我慢できるほど俺は人として出来ていないからな。
美緒がベットから立ち上がろうとしたところで
俺は剥き出しになっているコイツの肩を掴み
そのままベットに押し倒して跨った。
『えっ……あ、赤井さん…?』
驚いた表情で瞬きしている美緒は
これから俺にされる事の予想がついているようで
恥ずかしそうに身を捩らせていた。
「俺の前でこんな格好をして…
何もされないとでも思ったか?」
『ゃ…でも…あの……昨日もたくさんしたのに…
それに今は昴さんの顔じゃないですか…』
確かに沖矢 昴のまま美緒を抱くのは抵抗がある…。
「わかった、待ってろ。」
俺は美緒を寝かせたまま立ち上がり
近くにある衣装タンスの上に置かれているケースから
バンダナを一枚拝借した。