第33章 運命 ✴︎
『あ…あかいさ…』
「…そんな目で見るな、馬鹿。」
赤井さんはゆっくり顔を近づけて来て…
私達の唇はソッと重なった。
ただ唇が触れ合うキスをしただけなのに
体にビリッと電流が流れたような感覚がした。
……もっと…赤井さんに触れて欲しい。
もっと…赤井さんに触れたいよ…。
「美緒…こっちに来い。」
『え…あっ…』
急に腕を引っ張られて、座っている赤井さんの足の上に
跨っている状態になった。
そして赤井さんは私の後頭部に手を回し
グッと引き寄せて私にキスをした。
ちゅ…っ…
くちゅ……
舌が絡み合う水音がリビングに響き
徐々に私達の呼吸も荒くなってきた。
『んっ……赤井さん…』
「寝室…行くか?」
唇を離して至近距離で私を見つめている赤井さん…
彼の翡翠色の瞳は熱を帯びていて
目が合っただけで全身がゾクゾクとした私は
赤井さんの首に手を回して抱きついた。
『寝室まで……我慢できないです…』
「フッ……了解。」
私の耳元で相槌をした赤井さんは
私の服の裾から手を忍ばせて、そっと背中を撫でた。
『っ…あ、の……盗聴器って…』
「心配するな、ちゃんと切ってある…
だから声を我慢する必要はないからな?」
背中やお腹周りを撫で回された後
赤井さんに上半身の服を脱がされた私。
そのまま胸を揉まれると
指で先端をピン、と弾かれ…赤井さんは硬くなった突起を口に含んでいた。
『…ッ、あっ…んん!』
ずっと赤井さんに跨ったままの状態で
私の胸はちょうど赤井さんの顔の前にあって…
それに赤井さんの手は私の背中に回っているから
快楽から逃れようと身を引こうとしたけど、赤井さんはそれを許してくれなかった。