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《赤井夢》Happiness{R18}

第24章 恋人 ✴︎




「お前に好きだと言われるのは嬉しいな。」

『ふふっ、じゃあもっと言いますね!
赤井さんがすっごく好きです!大好きです。』

「俺も…美緒が大好きだ。」




こんなにカッコよくて、強くて、逞しい人に好きなってもらえるなんて…
…もう死んでもいいと思った。



好きな人に好きって言ってもらえてとても幸せだけど…



気になる事が一つだけある。






『あの…赤井さん…本当にいいんですか?』

「?何がだ?」

『私をその…赤井さんの恋人にしてもらってもいいのかなって…
知っての通り、私はただの一般人で強くもないし
頭も良くないです。
赤井さんの力になれる事なんて何もないのに
本当に私で……いいんでしょうか…?』



体を離しながらそう尋ねると
赤井さんは私に優しい笑顔を向けた。




「確かにお前は一般人だ。
俺も美緒を恋人にしていいのかすごく迷った。
俺のせいで危険な目に合わせるかもしれないからな。」



やっぱり赤井さんは優しい…

私の事を考えてくれてたんだと分かり
胸がギュッと締め付けられて愛おしさが増すのを感じた。




「二度と恋人を作る気もなかったし
一度はお前と離れる決断をしたが…
結局俺は……お前との関係を断ちたくないと思ったんだ。」



赤井さんの言葉が一つ一つ私の中に入ってくる。




その言葉が嬉しすぎて…
言葉にならなくて、私の瞳から涙がポロポロと溢れ出した。


そんな私の頬を両手で挟むように添えた赤井さんは
指で私の涙を拭うと真剣な表情で私を見つめ口開いた。






「美緒…俺の女になれ。
美緒が近くにいるだけで、俺は力をもらってる…
二度とお前を離さない…ずっと俺のそばにいろ。」





こんな時でも命令形…

でもそれが1番赤井さんらしい。




『赤井さん…約束して欲しいんです。
もう二度と…私を1人にしないで下さい…』


「分かってる…
二度とお前を離したりはしない…決してな。」



赤井さんはそう言い切ると顔を近づけてきて…



私の唇に赤井さんの唇が優しく重なった。






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