第22章 極秘 ✴︎
『赤井さん。』
「ん?」
『私…赤井さんが正直に全部話してくれたら
言おうって決めていたことがあるんです…
聞いてくれますか?』
「……ああ、もちろん。聞かせてくれ」
私の頭に置かれている赤井さんの手に
グッと力が入ったような気がして……
寄せていた体をそっと離し
私を見つめている赤井さんの綺麗な瞳を見ながら口を開いた。
『赤井さん…私本当は…
この世界の人間じゃないんです……』
そう話した時の赤井さんは
目を見開きとても驚いているようで……
信じてもらえるか不安な気持ちしかないけど
ちゃんと話すって決めたんだ。
大丈夫……覚悟は揺らがない。
私が話し終わるまで、赤井さんはずっと黙ったまま聞いてくれた。