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《赤井夢》Happiness{R18}

第21章 標的




美緒の様子が少し変だったそうだが、
阿笠博士が自宅まで送っていってくれたと聞いた。



「…酒でも飲むか。」


キッチンに向かおうとするとインターホンが鳴り
誰だ、と思ってモニターを確認すると、家に帰ったはずの美緒が立っていた。


玄関の扉を開けると、
美緒は俺の目を真っ直ぐ見つめながら話がある、と言ってきた。



その時の美緒の目は
何か覚悟をしたような決意を固めたような……

今まで見た事がないくらい真剣な眼差しだった。




その目を見た時、何となく聞かれることは予想できた。


追い返すこともできたが
そうしたところで美緒はまた別の日に改めて話をしに来るだろう…



俺も覚悟を決め、美緒を家の中に招き入れた。


そして2人でリビングのソファーに座り、美緒から話し出すのを待った。







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