第13章 病院
『ふぅ…終わったー!』
ただいま残業中。
先日行ったテストの採点を今日中に終わらせようと思い、
採点し終わってから時計を見ると今の時刻は夜7時過ぎ。
帰り支度をしていると、同じように隣の席で残業をしている小林先生に声をかけられた。
「若山先生、お疲れ様でした!
良かったら今日ご飯でも行きませんか?
美味しい居酒屋見つけたんですよ。」
『凄く行きたいんですけど…
これから入院してる友達のところに行く予定がありまして…』
「ええ!?そのお友達の人、大丈夫なんですか?」
『大丈夫ですよ。
盲腸になったらしくて手術はしましたけど元気だって連絡はもらってます。』
…とはいえやはり顔を見るまでは心配なので
私は急いで病院に向かうことにした。
『小林先生、今度そのお店行きましょうね!
お先に失礼します!』
「はーい!お疲れ様でーす!」
友人が入院している病院は杯戸中央病院。
急いでバスに乗っていけば面会時間には間に合いそうだな…と時計を確認してからバス停に向かった。