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《赤井夢》Happiness{R18}

第12章 同僚



1時間くらい経った後でジョディも仕事場に戻ってきた。
…コイツの様子からすると、随分美緒と仲良くなったようだった。




「ねぇシュウ…」
「なんだ。」
「あなたって…美緒のこと好きなの?」




そう俺に尋ねたジョディの顔はとても真剣で
正直に答えろという強い視線を浴びせてきた。


…確かに俺は美緒に惚れている。


だが…もう二度と恋人は作らないと決めている。



もし美緒を失ったら…俺は今度こそ耐えられない。


だからあいつの側で
あいつが笑っていられるように守りたい…
ただそれだけだ。



気持ちを伝えようとは思わないし
俺のこんな気持ちを知ったらきっと美緒は困るだろうからな…




「あいつは俺にとって大事な奴で…守りたいと思う女だ。
この答えで勘弁してくれ。」

「……そう。」




ジョディはそれ以上何も言ってこなかった。
きっと俺の考えている事は何となく分かっているんだろうな。




「よし!じゃあ今の仕事が落ち着いてから
私も美緒の作ったご飯をご馳走になろうかしら!」

「ふっ…あいつの料理は最高だぞ。
その辺の飯屋より断然に美味いからな。」

「もう……本当に美緒がお気に入りなのね。」



…お気に入り、なんて言葉だけでは言い表せないくらい
俺はもう美緒に惹かれている。




そんな事、口に出して言えるわけがないがな。




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