第8章 決戦そして旅立ち
ウ「君が約束を破って念を使ったら切れるように操作しておいたのです。私の念でね」
へえ、そんなこともできるんだ…
キ「ねえ、ウィングさん、昨日のヒソカとカストロの試合見た?」
ウ「ええ見ました」
キ「ヒソカの能力って何なの?切れた腕を飛ばしたり元通りにしたり、俺達にも同じことできるの?」
ウ「うーん…難しい問題だね。一つずつ答えていこうか」
ウ「はい、ここ」
ゴ「本当にここでヒソカの左手からオーラが出てるの?」
キ「全然見えねえよ」
今、昨日の試合の録画を見返している。ヒソカが腕をトランプに変えた時、タネを植え付けているというのだ
ウ「ええ、ヒソカは自分のオーラを限りなく見えにくくする技を使っています。絶を応用した高等技術で”陰”と言います」
つまり通常の念の小孔をこじ開けた状態では見えることはほぼないという事だ。見えるようにするにはそれを目に集中させる必要がある
ウ「ヒソカの能力が一体どんなものか、その答えは自分たちで見つけなさい。4人の課題は錬を習得し、ヒソカの陰を見破る事!」
ゴ「4人?」
ズ「あの、師範代。じゃあ自分はどうしたらいいんすか」
ウ「ズシ、君の力ならもうヒソカの陰を見破れる筈ですよ。
彼らの前で錬を見せてあげなさい」
訳が分からないまま部屋の中央に立ち構えを取るズシ君
ズ「錬!」
途端、ビリビリとした振動が体中に伝わる。体からはオーラが炎のように燃え上がり、纏の時の大きさとは比較にならない。凄い…
ウ「そのままオーラを目に集中!」
ズ「押忍!」
そのオーラの力は段々と目に移っていく。意識的で特に細かいコツなどはないらしい
ウ「さあ、この場面からヒソカのオーラは見えるかい?」
ズ「はい…
13本だと思うっす」
ウ「残念、だがいい線いってるよ」
実感がわかない為何となくぴんと来ないが、凝という技を使うと見えるメガネがかけられるらしい。戦闘には念の駆け引きが重要だという事はヒソカの試合を見て嫌と言う程分かる。ズシ君には何が見えたんだろう…オーラはどんな色でどんな形で…そのためにも錬を早いとこ習得しなきゃ…