第3章 1つ目のタカラ
き「あんた達だから特別教えてあげる。こうなった事の発端はうちのクソ親父。家族を物としか扱ってない。どうしようも無い奴だった。私達は我慢出来なくて家を抜け出したの。残したママはどうなったか分からない、けど今も尚親父は私達のことを血なまこになって探してる」
「きくが3歳の時だったっけ?あの日から私達はひっそり生きてるの。でも、家族崩壊したのは…
私のせいでもあるんだから
お父さんばかりグチグチ言えないよ…」
キ「?」
き「そんな事ない!!あれはあのクソ親父が悪いんだよ!お姉ちゃんは何も悪くないんだ!!!」
ゴ「……………ねえビオラ、もう1回その歌歌って?」
「え?」
ゴ「ダメかな?お願い!」
「ふふ、おかしな子…じゃあ、今日だけ特別ね」
これが私の始まりで終わりの唄…
レ「なんだ?お前緊張してねーのか?」
ク「歌うことによって緊張を解きほぐしているのか。賢いな。それにしても綺麗だ」
「わ!あ、あのまじまじ聞くものではありませんし…///」
キ「おーい、止まってるぞー」
ゴ「ビオラ続けて」
「ふ、二人とも鬼…………!!」
船の上は新鮮で何処か懐かしい歌声が波の音に混じりあった
ーーー
おまけ
「へっ、嬢ちゃん歌う暇なんてあるんなら自分の命心配しな」
「変な曲歌われても下手に空気悪くするだけだぜ。もしかしたらそいつがレクイエムになっちまうかもなw」
さくらんぼに突っかかってくるオヤジ達
ゴ「違うよ、ビオラは歌いたいから歌ってるんだよ」
キ「それにその言葉の裏返しはビオラは落ち着いてるってことだよ。お互いが信じられないおっさんは大人しく隅っこで丸まってびびってな」
ゴン君とキルア君が撃退してくれました!