第4章 海行こうぜ![4]※
~おまけ~
「チェックインからなんも変わってない。ちょー綺麗」
「俺、この部屋初めて入ったかも」
荷物を受け取ってすぐにの部屋へと移動したため、部屋には一歩も入っていないらしい。
そんな龍之介にくすくす笑いながら、はベッドに腰掛ける。
「歯磨きして寝ようね」
「俺歯磨きしたよ?」
「あ、そっか。いやダメ。私まだ食後にしか歯磨きしてないもん。ちゅーしたから龍くんも磨かないと」
どちらにせよ、が歯を磨くなら龍之介は傍に居るのだから磨いても手間はない。
2人並んで歯を磨き、先に寝転んだ龍之介がを呼び寄せる。
「おいで、」
「はーい」
幸せそうに微笑み、寝転んで龍之介の腕にすっぽりと収まる。
「寝る時間減っちゃったね」
「そだね。ごめんね、龍くん」
「俺がわがまま言ったんだよ、を抱きたいって」
「先に抱いてってわがまま言ったの私」
額を合わせ、くすくす笑いながら頷き合う。
が早く寝れるようにそっと頭を撫でていれば、は直ぐに眠りについた。
その寝顔を幸せそうに眺めてから、龍之介もまた眠りについたのであった。