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君は水面に輝く光【番外編・短編集】

第3章 海行こうぜ![3]




「楽はあんま酔ってなさげ?」
「龍の惚気聞いてたら酔えるもんも酔えねぇよ」
「それは…大変だったね」
「ほとんどお前の話だったよ」
「うちの龍くんが大変申し訳ございません」
「お前ら、ホントどんだけイチャつきまくってんだよ」
「何聞いたの!?」
「ホント…なんか悲しくなってきた」
「何聞いちゃったの?!」

平常に見えるだけで、楽もそれなりに酔っているらしい。
天と姉鷺に龍之介と楽を任せ、もまた着替えの為に更衣室へと入る。

「ふぃー。撮影終わったー」
「お疲れさん。らくちんワンピにしといたからねー。明日の朝の撮影もこれで来てね」
「ありがとうございます!おー、リゾート風で可愛い!さすが三田さん」

着替えを終え、更衣室を出れば少々酔いが醒めた様子の龍之介が、天にガチ説教を食らっているところだった。

「ごめんなさい」
「気を付けてよね。龍や僕らだけじゃなくて、の評判落とすような事しないで」
「うん、ごめん」
「天、お説教お疲れ様」
「」
「龍くん貰ってくね?」

くすくす笑いながら正座させられている龍之介の頭をよしよしと撫で、傍らにしゃがみ込んで龍之介の顔を覗き込む。

「あらら、しょんぼりしちゃって可愛いんだから」
「…」
「いい子いい子。さ、部屋戻って休まないと。明日もハードだよ?二日酔いにならないようにちゃんとお水飲もうね」
「うん」

かーわーいー!
こくんと頷く龍之介にこっそり悶えてはいるが、その悶えから発するにっこにこの笑顔は隠しきれていない。

「、龍任せて大丈夫?」
「慣れてるんで、大丈夫です」

酔っぱらった龍之介の介抱は何度もしている。
この酔い具合はきっと、部屋に入ったら即寝のパターンだ。

「歯磨きだけはさせないと…!」
「お母さんみたいだな、」
「手のかかる子なんですよぉ、そこも可愛いんですけどぉ」
「親ばかじゃん」

大人組も酒が入り、1日撮影の疲労が顕著になってきている様だと判断され、この日はこの場で一同解散を告げられる。
翌朝の朝食の時間を聞かされ、各々部屋へと戻っていくのであった。

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