第58章 五/夏/七/甚/直 妊娠しないと出れない電車-捌-
頭が追いつかないほどの快楽がほしい。
伏黒さんの体にしがみ付き、わたしが絶頂を迎えたのと同時にナカにビュル、ビュクビュクと熱い精液を注ぎ込まれる。
「…私は…、遠慮しておきます」
「そうか」
お腹の奥に出された熱を感じながら目の前が真っ白になった。
…ふと気が付くと数分間、気を失っていたようであり、浴室で体を綺麗に洗われながら太いのが押し込まれていく。
「あっ…、まっ、んぁあっ!…あーっ…♡」
何度も深いところを愛撫され、快楽に犯されて全身が飛び跳ねる。
「あっ、あっ、ああっん、ああっ♡」
目も開けられないほど体は疲弊しており、ピストンに合わせて喘ぎ声がダダ漏れる。
媚薬を抜く作業なのにすごく愛されている気分にもなった。
触れ合う温かな体。
やわらかくて優しく伝う唇。
わたしを喜ばせようと口にする言葉。
ナカをじわじわと進む圧迫感に多幸感を沸き上がり、大きく震えて絶頂を迎えると、彼らの熱を感じながら甘く溶かされていく。
「なまえっ…、なまえ…」
夏油先輩…
五条先輩…
伏黒さん…
三人がわたしを抱きながら甘美な声で名前を呼んでくれる。
絶頂を迎えることしか考えていなかった頭から発情した感覚が薄れていき、虚空を彷徨いながら確かな愛情に包み込まれたのだった。
-続-