第58章 五/夏/七/甚/直 妊娠しないと出れない電車-捌-
「わかっています!!いいから早く止めてくださいっ!!!」
五条先輩は納得できない顔で押し黙る。
きっと二人で結託して、どっちが先に殴り込みに行くとか何とか話してたのだろう。
いくら冷静な夏油先輩も直哉くんを許せなかった。
どちらか一方が止めに入ってくれれば良かったが、そうならないほど激怒している。
「わーったよ!ったく、後でちゃんと説明してもらうからな!」
五条先輩は自分の上着をわたしにかけた後、夏油先輩を止めに三両目へと向かう。
間もなくして入れ替わるように伏黒さんと七海くんがやってきて、伏黒さんが脈に触れてくる。
「アイツらは向こうに行ったの?」
「はい…。夏油先輩が怒っていたので、五条先輩に止めに入るようにお願いして…」
「七海っつったっけ。確認してこい。ここにいても辛いだけだろ」
「…」
七海くんは伏黒さんの言葉に従って三両目へと消え、伏黒さんと二人きりになると頬を撫でられる。
「まだ抜け切ってねぇんだろ?少しずつ抜いてってやるから…いいか?」
「…んぅ」
近付いてきた顔に唇をくっ付けて答える。
わたしのアソコは誘うようにくぱっ、くぱっ…とまるで生き物のように口は開いては閉じている。
指を入れて抜くと、先ほど出された直哉くんとの糸が引き、ナカまで丸見えになっている。