第53章 五/夏/七/甚/直 妊娠しないと出れない電車-参-
「うんっ、うん…っ♡…んっぅぅぅうッ!!」
わたしのナカに五条先輩のが流れてくる。
熱くて、勢いがあって、ビュルルっと五条先輩の精液を感じ、脳まで痺れていく。
「はー…はー…。急にエロいこと言うなよ」
息を切らしながら見つめてくる。
「…はえ?わたし…なんて言ったか…」
「とぼけんなよ」
ちゅっとこめかみにキスされるもセックス中は快楽に溺れて記憶がどれも曖昧。
もう一度考えてみるもやっぱり思い出せそうにない。
「あともう一回な」
「え。あっ…」
「イキすぎて媚薬切れた?」
「あっ、いえ…そう言うわけでは…」
焦らされすぎてそんな気がする。
けれど媚薬の効果が切れたなんていったらもう変な声は出せないし、追加して媚薬を飲んだら今度は夏油先輩を妬かせてしまうかも知れない。
そうするためにわたしがすることは。
「もう一回…やりたいです…」
誤魔化すためのおねだり。
「うん。いーよ。なまえのこと大好き」
「…!」
下の名前を呼ばれて胸がトクンっと跳ねる。
“名字”や“お前”って呼ばれるよりも特別感があって嬉しくなる。
「えへっ」
「んな照れんなよ。こっちまで恥ずかしくなる」