第46章 夏油傑 親友の彼女-玖-
根元まで入れてぐりぐり奥に擦りつけるとなまえはたまらず熱い息を出し、赤ちゃんが通る聖なる道を犯していると思うとヘンに興奮してしまう。
「おっきくなってる…?」
「ごめん。寝取り気分で高揚しちゃったみたいだ」
「ふふっ…わたしの愛する人なのに?」
「うん。悟に認められたなまえの愛人なのにね」
なまえのそばにいられないと思った。
結婚を譲る気のない悟に「なまえの愛人でいさせてくれ」と願ったら本当に叶ってしまった。
「なまえ…私を愛人にしてくれてありがとう。
もう二度と君を突き離したりしない」
「悟に許されなかったら離れるつもりだったの…?」
「いや、一人にはなりたくないんでね。こっそりなまえと会ってセックスに持ち込んでいたかも」
悟が指一本でも触るなと言ってきたらバレないようになまえに近付こうと考えていた。
なぜならなまえとは両想いなのだ。
悟と結婚してもその気持ちは変わらないだろうし、私を心の底から求めてくれると信じていた。
好きだから会いに行く。
手を出すのはアウトだとわかっているけれど、心でも体でも想い続ける愛情を注ぎたかった。