第1章 夏油傑 壁際に追い詰めて
「あれは立派なオスだ。
抱き上げた時、ちゃんと確認しなかった?」
「ただの猫ちゃんだよ…!?」
「なまえはわかってない。
あいつは何匹ものメス猫を孕ませたヤリチンだよ」
猫は猫でもオス猫は別。
嫉妬の念に駆られた傑はわたしの顎を持ち上げる。
「ごめんなさい…」
「もう遅い」
傑の人差し指が口の中に入ってくる。
細長い目でジッと見つめられ、
上あごをゆっくり擦られると…
いやらしく熱っぽい体になっていく。
「いい顔だね」
誰がくるかもわからない壁際で発情して
口の中しか触られてないのに…
「あッ…!」
わたしは小さく悲鳴をあげた。
口の中から指が引き抜かれると
いやらしい糸がひく。
「こっちの口もお仕置きしなくちゃね」
「やらあ、あっ…」
傑の指がパンツの中に入っていく。
優しく縦に撫でて、ゆっくり奥へ入っていく。