第5章 夏油傑 所有物の証
「いやあっあ、そこ、いじめないでっ」
「なまえが可愛すぎるから悪いんだよ」
ぐりっと摘ままれ、下腹部にも手が伸びる。
パンツの中は蜜でいっぱいだ。
傑がわざとらしく動かしてくる。
「君は弱い。こことここを同時に責めたら
どうなるの?」
「ああああっ、あっだめ、そんな触られたら、もうっ」
尖ったそこは刺激に弱い。
自分でやってもすぐイけないのに傑に触られると
呆気なく果てる。
「ふっ…まだ認めない?」
「や、待って…!いやあっ」
ちゅっと優しいキスを落とされ、
少しでも気を抜くとベッドのうえに倒される。
「ま、まって!持ってきてないの…だから」
「入れるとは言ってないよ?」
「え?」
「仕方ないね。そんなに入れて欲しいなら
私も遠慮しない」
「あああっ違…!」
てっきり入れられる体勢かと思った。
いつもそうだったから。
そう教え込まれていたから。
「あー、そうだ。
これも新しく書き直さなきゃね」
ニコリと笑った傑はマジックの蓋を外し、
中出し記念の日付を書き足した。
<終>