第37章 五条悟 親友の彼女-零-
「…っ」
指先を下から上へとなぞり上げると甘い息を吐き、
小さい口に中指を挿入すれば聞き逃しそうなほど小さな悲鳴をあげる。
「痛かったか…?」
「…大丈夫だよ」
痛いくせに強がられる。
濡れやすい体だからすんなりイケると思った。けれどもそれが大きな誤算だった。
「こんなにびしょ濡れなのにな…」
なまえと俺が付き合って約二年。
時間をかけてほぐしても、できる限り優しい言葉を選んでみても通らせてくれない。
いまだに俺達は最後までセックスできないでいる。
「…悟。口でするね」
「いや…。いいのか?」
「うん。わたしこれしかできないから…」
なまえは少しだけ目を伏せて俺のガチガチに固くなったペニスを優しく握り、喉の奥深くまで咥え込む。
「は…、あっちぃ…」
ぐっぽぐっぽエロい音を出しながら舌で俺の好きな場所を的確についてくる。
なまえのフェラスキルばかりが上達していき、上の口は喉奥まで入るのに下の口はまったく進展がない。
「っはぁ、…もう…出る。喉締めろ…っ」
「んぅっ!…っんん」