第34章 七海健人 夫婦交換しよ?-弐-
健人さんは何度もそこで達し、最後のコンドームがひとつになったところでようやく手を緩めた。
「気持ちいいですね…。
なまえさん、逆上せてないですか…?」
「大丈夫です。ただちょっと声を我慢すると
ナカが感じやすくなっちゃうみたいで…」
「外だということを忘れて盛り上がり過ぎました。
それに声を我慢するほど感じていただけて光栄です」
すぐ横にいる健人さんは優しくわたしの髪を撫で、口付けを落とす。
残り一個のコンドーム。
健人さんもまだ欲しそうな目で見詰めてくるけど、お布団の上でもしたい気がする。
「あの…ヘンなこと聞くんですけど
健人さん、まだ持ってたりしますか?」
「ええ。宿泊分を持ち合わせてきたんですが
なまえさんととても相性が良かったので
こちらで追加購入しました」
「…!!」
「おねだり可愛かったですよ。
上がった後もたくさんエッチなことしましょうね」
最後の一個をチラつかされてまんまと罠に引っかかった。
その日も日付が変わっても熱い夜が終わることなく、お互いの体を激しく求め合った。
<終>