第29章 伏黒甚爾 寝取られ妻-参-
すると、わたしの声を聞いた甚爾は頬に手を添えて
イク瞬間の顔をマジマジと見てくる。
「あっっん…イクっ!!」
奥がぎゅっと締まると甚爾もそれに反応し、
ドクドクと熱いものを注いでくる。
体の痙攣が残ったまま唇を何度も重ね、
ときには甘噛みもしたり…
キスの余韻につかると何だが照れくさくなってくる。
「声…いっぱい出ちゃったけど大丈夫かしら…」
「声自体はそんなに大きくなかったし
人が通る気配もなかった」
「そう…。全然違って…すごかったわ…」
少し褒めてあげると甚爾のものがムクムクと大きくなる。
わかりやすく反応をくれるので嬉しくなる。
「くくっ…二人でドキドキして興奮したな」
「ホントよ…バカ…」
今までのセックスは愛とはかけ離れたものだった。
お金のため…生きるため…暇つぶし…
それなのにこんな痴態をさらしても、
甚爾の腕に抱かれるとすべてが愛おしく感じてしまう。
「あっ…続きは部屋に帰ってからにしましょ…?
本当に誰かが来てしまうわ…」
「構いやしないだろ。
アンタは俺の言葉よりお金が好きなんだからよ」