第28章 伏黒甚爾 寝取られ妻-弐-
「ダメじゃねーだろ?ナカが絡みついて離してくんねぇ」
中出しされなくても甚爾との情事を思い出して、
勝手に濡れてきてしまう。
あれから時間ギリギリまで離してくれず
頭の横にはコンドームの残骸が散らばっている。
「はぁ…はぁ…これじゃあ遅刻よ…」
「体拭いてやったんだから許せよ。
ほら、下着も履かせてやるから」
「調子のいい人ね…」
パンツを履かせてもらい、ヌーブラをつけてから
選んでもらったドレスに袖を通す。
髪や顔も整えて、ソファーで待っていた甚爾に見せると少しだけ緊張してしまった。
「へぇ…変わるもんだな」
「褒めてもなにも出ないわよ。
わたしはもう行くから好きに食べてなさい」
ハイヒールを履き、玄関まで見送ってくれる甚爾をまた見るとぎゅっと抱きしめられる。
「何時でもいいから帰ってきたら起こして。
待ってるから」
「…」
触れるだけのキスを落として手を振られる。
ただの性処理ペットなのに
家で恋人を待たせている気分にもなってしまった。
<終>