第27章 伏黒甚爾 寝取られ妻-壱-
「違っ…わたしは負けてなんか、んあぁああっ」
気持ちよすぎて頭の中がカチカチ点滅する。
どう考えてもこの男には敵わない。
強がるのも限界にきて甚爾の体温にぎゅっとしがみ付きながら、ヒクつかせた腰を擦り合わせる。
「ちょうだい…。負けを認めるから、今度はやさしく…」
「もっと気持ちよくしてやるよ…。
奥さんのナカに俺の精子ずりずりされてんのもっと感じて」
「あ…っああ…」
激しいピストンからゆっくりナカを愛撫され、
まだガチガチに固いペニスを感じながら多幸感に包まれていく。
甚爾と抱き合いながら腰を揺らしていると時計の針が目に入った。
「あ…やだ。もう時間だわ。急いで片付けないと」
「おい。うやむやにしたまま出て行く気か…?」
どうやら専属トレーナーとの関係が気になるようだ。
あの時だって自ら性処理ペットの話を持ちかけて…
「あなたって意外と嫉妬深いのね」
「あ…?」
「家に帰ったら教えてあげる。
まだ付き合ってくれるでしょ…?」
「アンタがへばるまで抱いてやるよ」
甚爾から追い求められて幸せのほころびが出そうになる。
惚れているのがバレていたとしても。
<終>