第25章 伏黒甚爾 もう一回
「そうね…お願いするわ」
こんなゴツゴツした男らしい手でマッサージされるのは初めてだ。
腰にタオルを巻いているけれど平然な顔して情けないくらい勃起させて、わたしの脚をいやらしさなく揉んでくる。
普通にマッサージされているのに男のものが気になって目が離せない。
「ふっ…みじめね。ぶら下げたもの固くしちゃって」
「正常に機能している証拠だ。
こんなエロい奥さんがそばにいるのに寝取られ性癖こじらせてる方が問題だと思うがな」
「ちょ、聞こえるわよ…!?」
「聞こえちゃいねぇさ。
アンタがデカい嬌声を張らなきゃな」
ニヤッと甚爾は笑みを浮かべると立ち上がり、腰のタオルがはらりと落ちる。
「食べてはみても目の前にすんのは初めてだろ?
ここでアンタが何もしてくんなきゃ俺はこの仕事を降りる。金も全額返金する。そして俺は…二度とアンタの前に現れない」
「…!!」
「アンタ…俺に惚れてんだろ?
だから決めろ。活かすも殺すもアンタ次第だ…」
わたしを見てくるこの目はすべてを見通していた。
夫にはやるならもう一度あの男がいいと話し、それがどう伝わっているのか知らないが…甚爾に抱かれたかった。
「これで契約完了だ…。好きなだけ味わっていいぞ」