第23章 夏油傑 浮気
「ふふっ可愛いですね。
ものがないんですけど…持ってたりします?」
夏油くんは慣れた手つきで上着のボタンを外してくる。
「一応持ってるけど…。飲んでるから生でもいいよ」
「…男が飲めと?」
「自己管理」
そう答えるとホッとした顔でキスをしてきて、股間がパンパンに腫れ上がった夏油くんの膝の上に乗るように誘導される。
「っん…、んんっ…」
同じ目線で唇を押し付け合って、口が薄く開いたと思ったらぬるりと口の中に舌が入り込む。
夏油くんは甘いキスを続けながら腰に手をおき、もう片方の手は腰からゆっくりと足の指まで丁寧に愛撫する。
「ん。なんか…やばい、かも…」
「嫌…ですか?」
「ううん、逆…」
優しすぎる愛撫に全身の力が抜ける。
一夜限りのセックスにしようと思っていたのに…
「あんまりキスするとお酒に酔っちゃうよ…?」
そう言ったのにちゅぱっと唾液を飲んで、頭をよしよし撫でてくる。
「なまえさんとキスするのが気持ちよすぎて止まりません」
何も考えられないキスで脳まで翻弄される。
熱い舌は首筋をたどり、鎖骨のくぼみを強く吸って乳首を指先でコリコリ擦られる。