第8章 夏と恋とひんやり甘味
お城を出てから私は深呼吸をした。家康様に気に入ってもらえるかどうかはわからないけれど精一杯、おむすびを握ろうと心に決めて家に帰った。
そして家に着くと連続献立を見直すことにした。
🥗前菜🥗(一つ)
●わかめときゅうりの酢の物
●そうめんうりのさっぱり前菜
●無限きゅうり→いくらでも食べられるおいしさだから無限です
●旬の魚でかるぱっちょ
※かるぱっちょとは木の実から絞った油とお塩とみかんの汁を混ぜたさっぱり前菜のことです
🍲汁物🍲(一つ)
●具沢山味噌汁
●とまとの野菜煮込み汁
●とうもろこしのとろみ汁
●じゃがいものとろみ汁
🍳一品もの🍳(二つ)
●季節の野菜の天ぷら
●だし巻き卵
●ひじきの煮物
●卵と野菜のおむれつ
●鯖じゃが
●鯖の味噌煮
●米粉の麺で作るとまとと野菜のとろみがけ
🍙おむすび🍙(二つ)
●しらすのおむすび
●しーちきんまよねーずのおむすび
●塩むすび
●野沢菜のおむすび
●削り節のおむすび
●自家製のふりかけおむすび
🍪甘味🍪(それぞれ一つ)
●抹茶のぱんけーき
●旬の果物のぱんけーき
●米粉で作るふれんちとーすとた
※ふれんちとーすととは米粉で作ったぱんを卵と牛乳で浸して焼いたものです
●果物たくさんぱふぇ
※ぱふぇとは特別に作った湯飲み茶碗に果物や乾燥させたとうもろこしなどを入れたものです
●西瓜まるごと清涼感詰め→中身はお楽しみに
「うーん。どれが喜ばれるんだろうか?やっぱり江戸のみんなが食べ慣れた味が良ければおむすびの献立を変えないと・・・。甘味は私のいた時代のものを作れる材料でやってるけど、気に入ってくれるかな?そもそも他の献立も私のいた時代のものをできる限り提供してるだけだしなぁ。」
説明すればわかってくださるんだろうけどもう少し改良が必要かなと私は考えていた。