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江戸でおむすび屋さん始めました!

第5章 だし巻き卵は母の味


続逸さんとあれからたくさん話した。二十四歳だと言っていた。私よりだいぶ年上の方だと聞いて驚いた。私の時代でも歳の差カップルはいるけれどここまで花fれテイルと法律に引っかかるのではないかとさへ思えてくる。
江戸ではこれが普通なのかな?
「あの~この時代では成人する年はいくつからなんですか?」
私は彼に聞いた。
「男は十五歳からでおなごは十四歳からだよ。そんなことも知らねえのか?」
彼は笑って言った。
「笑わなくてもいいじゃないですか?私のいたとこでは二十歳が成人年齢なんですけど・・・。」
私がそう言うと彼はそれは遅いべとまた笑った。
「二十歳が成人なんか?穂乃果さんのとこは随分、遅いんだな。あははっ。」
「そんなにおかしいですか?」
と私が膨れていると彼が私の頭をなでながら言った。
「いや、可愛いと思ってさ。」
えっ?このシチュエーションって少女漫画でよく見る奴??
私は恥ずかしさのあまり顔を下に向けてしまった。まさか江戸男子でこんなに胸が熱くなるなんて思わなかったからだ。
「それにしても穂乃果さんって何で島田髷じゃないのかなってずっと思ってたんだべ。」
「ああ~それは・・・髪の結い方を知らなくて教えてもらったのが桃尻割れだったんです・・・。」
「そうか。俺はおなごの髪結いは詳しく知らねえからこれ以上は言えねえけど。町の人の髪形を観察したらいいんじゃね
えの?」
「そうしてみます。」
私は彼の言葉に笑顔で頷いた。
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