• テキストサイズ

江戸でおむすび屋さん始めました!

第5章 だし巻き卵は母の味


それからの日々は夏に向けての献立を考えていた。ゼラチンってコラーゲンから作られるんだよね。コラーゲンといえば動物の皮とか骨に含まれるって言うけどこの時代は無益な殺生は好まないから難しいなぁ。そもそもお肉なんてないと考えてうちの献立も魚とか野菜ばっかりだし、あとは果物とか?
ニカワが手に入ればいいのか。うーん。
「次の献立どうしましょうか?」
お手伝いの女子達と話し合っている。
「本当は作りたいものがあるんだけど難しそうなんだよね。」
私はそう言って頬杖をした。
「作りたいものって何ですか?」
詠子ちゃんが私に聞いた。
「言ってもわかんないと思うんだけどゼリーを作りたいと思ってて。ただ、材料が手に入らなそうなんだよね。」
私は苦笑して言った。
/ 130ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp