第1章 新米の季節
私は料理を作ることも好きなので休日は私が腕を振るう。食べることも好きだけど料理も好きな私は去年、念願の調理師免許を取得した。栄養素や単語やコツコツ覚え、実習も頑張った。そのおかげで調理師免許を取得できた。今年はお米マイスターの資格を取ろうと思っている。学校の勉強の合間にお米について勉強するのも好きだ。
「今日は何を作ろうかな?」
冷蔵庫を開けて食材を確認して母に確認を取る。
「お母さん、どの食材を使っていいの?」
「セロリ傷みそうだから使っちゃってー。あとはピーマンね。」
「わかった。セロリとピーマンか。」
ピーマンは煮浸しにするとしてセロリは傷みそうだからサラダはやめた方がいいか。うーん。」
足りないものは自分のお小遣いから賄ってスーパーへ買い物に行く。周りのクラスの女子たちは最新のファッションやエンタメの話で盛り上がっているけど私はあまりついていけていない。それよりグルメ雑誌の話や料理番組や料理研究家の話、料理をする方が好きだ。なので友達とは会話が合わず友人と呼べるのは3〜4人だ。決して多くはないけれど友人達は私のことをわかってくれている。
スーパーに着くと二割引のものがないかチェックする。また行きつけのスーパーではイベントがないか、安い日がないかいつもチェックしている。
「ただいまより野菜の詰め放題を始めます。お一人一袋とさせていただきまして、袋が破れない程度に詰められたらOKにします。」
お店の中に入るとちょうど野菜の詰め放題のイベントが始まる所だった。私は買い物かごをカートに乗せて押しながらビニール袋を受け取って野菜を詰めた。この日は料理の基本のじゃがいも、にんじん、玉ねぎの詰め放題が行われており人々でごった返していた。
私も負けないように袋に詰められるだけ詰めた。
帰宅したらお母さんに報告しようと心の中で呟き、必死に野菜を詰めた。そして野菜を詰め終わるとかごに入れて買い物メモを見ながら足りない食材を買うべくスーパーの中を行ったり来たりした。