第13章 熱々のくらむちゃうだーの季節
そう言えばふと思った。江戸時代と令和の冬グルメの違いってあるのかなと。
五郎さんと綾さんに話を聞いたところ、江戸でも鍋が親しまれているとのことだった。しかし鍋は鍋でも小鍋で食べるそうだ。
私のいたところでは大きな鍋に野菜などを入れて熱々のスープで煮込んで家族や友達と囲んで食べてシメにはうどんなどの麺を入れたり、温かいご飯を入れて食べていたと話したらとても驚いていた。
そして私のいた時代の冬グルメといえば肉まんや、おでんなんかもある。あとはシチューだ。
うちでは温かいご飯の上にシチューをかけたシチューライスをよく食べていた。
シチューもバターと小麦粉それから牛乳があれば作れるので今度、試作で作ってみることになった。
お肉は手に入らないから野菜をいっぱい入れてみようかな?
あとはカニだよね。無言でカニの殻をハサミで切っていたっけ?
しかし、江戸でカニが手に入るかどうかも疑問だし、手に入っても沢山ではなさそうだな。
そうそう、鍋といえば北海道の石狩鍋や秋田のきりたんぽ鍋も美味しそうだったな。
これもまた作ってみたい。鮭なら手に入るし、バターも作れたしいい感じかなと思った。
令和と江戸の冬グルメを掛け合わせてオリジナルの鍋を作っても楽しそうだな。そんなことを思いながら今日も仕込みを頑張った。