第12章 初めましてと秋刀魚の季節
とりあえず二号店や姉妹店の話は持ち越すことになった。
そしてこの日の夕方に吾郎さん家族の家に出向いて料理をやった。本当は作り置きできればいいんだろうけど、江戸時代に作り置きできるかどうか、あやふやなのでやめることにした。
「お待ちどうさんです。ほうれん草と厚揚げのお味噌汁と小松菜のおひたし、納豆、ひじきの煮物です。綾さんは牛乳をどうぞ。吾郎さんはお茶でいいですか?」
「いつもありがとうね。お茶でいいよ。」
「いつもありがとうございます。」
吾郎さんと綾さんと会話を交わして私は食事をちゃぶ台の上に乗せた。
「綾さん、植物油を絞ってきたのでまたこれ使ってくださいね。」
「ありがとうございます。なんだか植物油を使うと調子良くて。」
綾さんが嬉しそうに言った。
「いただきます。」
して食事を始めるも、笑子ちゃんが泣いてしまって綾さんがいそいそと布ぱんつを変えることに。
今の時代は紙おむつだからだいぶ楽になったなぁ。江戸の人は大変だなぁと思う。
聞いたことがある。江戸時代では布パンツを濡れるたびに洗って干すのだと・・・。
こんなの気が滅入るじゃんかーー!?