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江戸でおむすび屋さん始めました!

第11章 秋祭りと新米の季節


この日は二回目の料理教室を行うことになった。秋祭りまで後少し。

「それでは第二回目の料理教室を始めます。割烹着を着たら手を洗ってください。今日は基本の削り節おむすびと変わり種の卵包みおむすびを教えます。ぜひ、お子さんにも作ってあげてくださいね。そしてお芋と野菜のまよねーず和えの三品を作ります。まずはお米を炊きましてその間にまよねーず和えを作りましょう。」
「はい。」
私の指示でみんなてきぱきと料理をしているかと思いきや、男性陣はやや苦戦していた。

お米を炊いている横で皮を剥いたり、芽を取ったりしたじゃがいもと皮を剥いたにんじんを蒸している。

その間にきゅうりを切ったり、包み焼きの具材を切ったりした。

まよねーずも手作り。せっせと作って完成してみんなで食べた。

「皆様、本日は二回目の料理教室に参加していただき、ありがとうございます。実はお知らせがありましてお店の扉の方にも貼り紙をしておきますが近日中に秋祭りを開催することになりました。夏祭りのような子供向けの催し物はありませんが、秋の味覚をお楽しみいただければ嬉しいです。そこでうちのお店ではずいぶんとお世話になっている源平さんと家族をお店にお招きしてもてなそうということになりました。手紙を送りましたらこの日が空いてるとのことでこの日に来て頂きます。その際に朝早くから手伝いに行ける方いましたらぜひお手伝いに回っていただきたいです。ご無理を言って申し訳ありません。内容は秋祭りの献立作りで特に栗を茹でて皮を剥く作業を手伝っていただければ、嬉しいです。報酬としまして次回、うちのお店に来てもらった際に証明書を持ってきていただければお代は無料とさせていただきます。証明書は手伝いに来たその日に渡しますのでどなたか行ける方いましたらお店にご一報ください。」
私のお知らせに皆んながざわついていた。行けるかどうか迷ってる人もいたけど、中には協力的な人もいる。

秋祭りうまくいくといいなと私は心の中で祈っていた。
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