私が嫌いな私なんて○したっていいじゃないか(短編集)
第1章 君だけを
ベッドのスプリングがキシキシ鳴る音、相手の脂の匂いが気持ち悪い
『あ、いやっ…辞めて下さい!』
「お前は最高の穴だなぁ!借金を返済するつもりならこの方法しかないだろ」
よし、もういいかな
『知るか。性処理なら勝手に一人でやって下さい』(スンッ)
「は?」
今までヘコヘコしていた態度が急に冷酷になったのだからそりゃあ相手も驚く。しばらく石のように固まってた
『もう十分時間は取れたでしょ?
相棒さん』
「さよなら」
チュン
相手は背後から銃口を向けられているのにも気づかないまま脳幹を撃たれて死んだ
『うわ、気持ち悪い』
そのまま前に倒れてくるのでさっと避けた
死体はそのままベッドにドサリと倒れて血が滴る
巨体がいなくなってターゲットを殺した人物がようやく見えた
「遊夢ちゃん!」
『また一人地球がきれいになりましたね』
私を見つけた渚は嬉しそうに駆け寄り私を抱きしめた。何人か片付けてきたのか少し返り血を浴びている
「大丈夫?あいつに何かされてない?」
『いや、されたっちゃされましたけど…渚が激怒するようなことはまだ』
「良かった…」
『あなたは仕事が早いですもの』
「当たり前でしょ?僕の遊夢ちゃんに手を出されたら困るもん!もしそうなったら…
色々壊しちゃうかも…」