第1章 再演
名前の後について行くとメインルームの大きなモニター前に立たされる。
少しキーボードを叩いたと思ったら今度はモニターに一覧表の様なものが表示された。
MI6、DEA、FBI、ICPO、USMS、CSIS、CIA
「……?」
名前「 各機関を一時的に手伝って報酬を貰ってる。 」
「…」
ちょっと、いや大分?
次元が違ってて何を言っているのか分からない。
名前「それが個人任務だ。」
「……えっと?フィルは?」
名前「んー。それは言えないな。」
「俺のSWATの任務って?」
名前「? 何言ってるんだ?SWATはFBIが各支局に配属する特殊部隊の事だ。その中でLAに欠員が出ている。穴埋めに借りたいらしいが人手不足でな。…フィルから聞いていると思うが、君の心臓が停止すると此方に通知が来る様になっている。もし死ぬ様な事になるのなら私は今の時間まで戻り、中止を宣言するからそのつもりで。…何か聞きたい事はあるか?」
「 聞きたい事しかない。 」
名前「手短に」
「欠員出たくらいで此処に要請が来るのか?」
名前「身近な人間を無闇に失いたくない事と折角育てた隊員を危険な場所と知っていながら放り込みたくは無いだろう。しかも借りたいのは一時的にだけだ。契約する訳じゃなく丁度良い使える駒が欲しい訳だ。」
「なるほど、心臓が止まったら通知がいくって、どうやって?」
名前「…フィルが通達したと言えばしたんだろう、君がまだ起きて無かった可能性があるな。説明する。 君の体内に脈を測っている物を埋め込んである。金属探知や何かしらの機械に反応する事はない。そういう素材で出来ているからな。どういう物かどこの誰が作ったかは聞くな…そうだな…宇宙人やUFOを見たとか会ったとか発言した政府機関関係者が姿を消している理由について話せばどういう事か理解出来るだろうが…聞かない方が身のためだという事は分かるな?」
俺がコクコクと頷くとよしと言った。
.