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【スラムダンク】君に好きだと叫びたい

第20章 心配


______

ピンポーン

あなた「?また洋平かな?」

ガチャッ

グイッッッ

あなた「!!!」

玄関をあけると勢いよく引っ張られ、誰かの胸の中へとすっぽり収まった。
そして力強く抱きしめられた。

ぎゅうっ

あなた(この匂い…)

流「はぁっ…はぁ…ふぅーっ」

あなた「楓どうしたの??走ってきたの?大丈夫?なにかあった?」

流「あなたは……大丈夫なのか?」

あなた「…心配して来てくれたの?私は大丈夫だよ、楓のほうこそ怪我は大丈夫?」

流「オレは大丈夫だ。…あの時、守れなくて悪かった。オレが守ってれば…」

あなた「楓は悪くないよ…」

流「あいつに…キスされてるところが…お前の苦しそうな顔が頭から離れないんだ…」

あなた「楓…私は大丈夫だよ」

流「オレが大丈夫じゃない…上書きさせろ…」

流川は噛み付くようなキスをする。
上書きするというより、塗りつぶすような、そんなキス。

あなた「んんっ…………んうっ…んんんっ」
流「はぁっ………あなたっ……」

ちゅっ……くちゅっ…

2人の水音だけが玄関に響く。
そして暫くして離れると、2人の息は荒く、唇と唇は銀色の糸で繋がっていた。

あなた「はぁっ…はぁっ……」
流「あなた…」

ぎゅう

あなた「楓……ありがとう」

流「早く会いに来たかったのに遅くなって悪かった、なかなか病院から帰らせてもらえなかった。大丈夫だったか…?泣いてないか?」

あなた「今日ね、あのあと雄二とか呼んでみんなでご飯食べてワイワイしたの!だから大丈夫だったよ!」

あなたは、いつもなら洋平の名前を出すはずなのに何故か名前を言うのが気が引けて大楠の名前を出した。
そんなあなたに気付かない流川ではない。
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