第19章 謹慎 ※微
もちろん、その日の練習は中止となり皆それぞれ帰ることとなった。
けが人は問答無用、速攻で保健室に連れて行かれた。
流(…あなたに声かけられなかった)
花(オレは大丈夫なのに…あなたさんのほうが心配だ…)
一方あなたは騒動の後、なにか洋平たちにお返しできないか考えていた。
あなた(みんなに何をして返してあげたらいいんだろう…)
あなたが悩んでいると洋平たちから声がかかった。
洋「あなた」
あなた「あ、洋平!みんな……あり……ありがとう…うぅ…」
洋「おいおい!何泣いてんだよ!それより、大丈夫か?髪の毛も乱れてるし……ほっぺたも赤い…唇も…血が出てるぜ?なんかされたか?」
洋平はあなたの髪の毛を優しく直そうと手を伸ばす。
あなた「!」ビクッ
あなた「わ、私は大丈夫…洋平たちも怪我してるし……うううぅぅう………」
洋「…??」
洋(なんだ…?なんか怯えてるのか…?)
高「そんなに泣くなって!」
野「オレたちは大丈夫だって!」
大「あぁ、謹慎中パチンコ行き放題だしな!!」
洋「だから泣くなよ、な?あなたは笑顔が1番だって!」
あなた「っうん!!ほんとにありがとう!ぐすっ」ニコッ
高「ふー、動いたからハラ減ったな!なんか食べに行こーぜ!」
大「お前はいつもだろ」
野「でもたしかにハラは減ったな」
洋「ならなんか食べに行くか!」
あなた(それだ!!!)
あなた「あっ、あの!!」
4人「なんだ?」
あなた「お返しにはならないと思うけど…よかったら皆のお腹、私に満たさせてほしいです!!!」
あなた「だめ…かな?」
洋「えっとそれは…つまり?」
あなた「あっ、そうだよね!えっと、私今1人暮らししてるんだけど、私かご飯を作るので、うちに食べに来ませんかってことです!」
高「なんですと……?」
野「あなたの手料理…??」
大「1人暮らし…??」
洋「……………」
「「「「よろしくお願いします」」」」
あなた「よかった!!じゃあみんなの食べたいもの教えて!あと帰りにスーパーも寄らせて!」