第7章 【しょうれん】Darling
「…ふぅーん、廉のこと何でもお見通しなんだね。
紫耀は。ちょっと、妬いちゃうー」
「バカ言ってる…笑 妬くなら俺の方じゃない?
だって、今の廉があるのは海人のおかげだもん。」
「……まぁね。」
「…そこ、謙遜しないんだ 笑」
「うん、しない。申し訳ないけど、
廉との絆だけは誰にも負けないっていう
自負があるからね。
でも…そうでしょ? 紫耀だって。
2人との絆は誰にも負けない
っていう自信を持ってやってるでしょ?
じゃないとファンに失礼だと思うもん、オレ」
自信満々に答えたオレに若干驚いた顔をした
紫耀だったけど、すぐに目を細めて
オレにハイタッチを求めてきた。
「それでこそ、戦友だわw
これからもお互い頑張ろうぜ」
「勿論!」
海人とハイタッチをすると思いの外大きな音が
出たみたいで、ケンカでも始めちゃったのかと
心配した廉がトイレから小走りで戻ってきた。
ったく、どんだけ血の気多いと思われてんの…と、
苦笑う俺に「何のハイタッチやったん?」
「だいぶ熱かったやん!」と不思議がる廉。
「お互い頑張ろうぜのやつ」と告げて、廉とも
ハイタッチを交わすと「よし、お前らの顔見て
安心したから…帰るわ」と、海人の家を後にして。
不安げだったあの頃と違って、
自信に満ちた表情の2人を嬉しく思いながら
澄んだ星空を見上げて、帰路に着いた。
***
紫耀を見送ったあと「あぁ〜なんか疲れたわ〜」
と大きく伸びをして、腹チラしながら
怠そうにリビングに戻る普段どおりの廉。
「でもあんま緊張して見えなかったよ?
なんなら会う前が一番緊張してたくない?」
「あー…まぁ、何でもそうやない? かけっこもさ
スタート前が一番緊張するやん。スタート
しちゃったらあとはもうがむしゃら、みたいな笑」
「確かに確かに 笑 まぁ、けど…あれだね?
廉と紫耀って…織姫と彦星みたいだね
年に1回だけ、紫耀の誕生日の夜だけ交わるの」
「ふはっそんなロマンチックでもないやろ 苦笑」
そうやって廉は笑うけど、だいぶだよね?笑