第4章 【れんかい】僕の好きな人
海人とやったら一週間くらい
我慢できんこともなさそうやし笑
まぁ、とはいえ…
これから先、折り合いが悪くなることも
きっと、あるやん苦笑
けど…いいのよ、それで。
お互いを理解しようとするのをあきらめんと
歩み寄って話したらいいだけの話やし笑
ゲームってさ…基本、確率決まっとるやん。
けど、人生は何度だって
確率変わると俺は思っとって。
それは努力やったり、人との出逢いやったり…
で、俺の人生間違いなく3回は確変しとって。
1回目は入所。2回目はデビュー。
それから…海人と2人になったとき。
その3回の確変を経てさ…
海人とやったら多分、
どんな困難も乗り越えられるんやろなって。
真面目にそう思うくらいには信頼しとるから。
何も、問題なくて
好きだけじゃ、楽しいだけじゃ
こんな風には思えんけど、海人は違うから。
見返りなんか関係なしに
誰よりも1番近くで笑顔を守りたいのは…
海人だけやから。
「海人ー?」
「……んーー?」
「1回しか、言わんからな?」
「…んー…、、なにー?」
相変わらずベッドでゴロゴロしとる
海人を横目に、続ける。
「俺…、一生分の運を使い果たしても海人に
出逢えてよかったって…そう、思っとるから。」
「…えっ?」
「え!何なに?急に、何で?!」
さっきまで微睡んどったくせに急に
ガバッと起き上がってわかりやすく狼狽える海人。
「別に…いつも思っとることやから
急でもないけどな笑」
「廉はそうかもだけど…オレ的には急だし!
それ聞いて、嬉しすぎて、、どうしたらいい?!」
「別に…どうもせんでいいのよ笑
今までどおり、一緒におってくれたら、それで。」
「…よくわかんないけど、そうなんだ。。」
「いいのよ、それで」
いいのよ、そんなこと海人は知らんくても。
俺の描く未来にいつも海人がおってくれたら、
それだけで。
人前に立つのが好きやなかった俺が
アイドルはやりたくなかった仕事の1つやった俺が
この仕事続けられてんのは奇跡みたいなもんで。
それは…間違いなく大切な人たちのため。
ファンの人のため、
家族や親友への恩返しのため。
海人のため…。
陰る日も、夜に溺れそうなときも
1番近くで幸せを希うのは
海人だけ―――…。
💛Fin🖤