第4章 【れんかい】僕の好きな人
まぁ、とはいえ…
これから先、折り合いが悪くなることも
きっと、あるやん苦笑
けど…いいのよ、それで。
お互いを理解しようとするのをあきらめんと
歩み寄って話したらいいだけの話やし笑
ゲームってさ…基本、確率決まってるやん。
けど、人生は何度だって
確率変わると俺は思っとって。
それは努力やったり、
人との出逢いやったり。
で、俺の人生
間違いなく3回は確変してんのよ!!
1回目は入所。2回目はデビュー。
それから…海人と2人になったとき。
その3回の確変を経てさ…
海人とやったら多分、
どんな困難も乗り越えられるんやろなって。
真面目にそう思うくらいには信頼しとるから。
何も、問題ないのよ。
好きだけじゃ、楽しいだけじゃ
こんな風には思えんけど、海人は違うから。
見返りなんか関係なしに
誰よりも1番近くで笑顔を守りたいのは…
海人だけやから。
「海人ー?」
「……んーー?」
「1回しか、言わんからな?」
「…んー…、、なにー?」
相変わらずベッドでゴロゴロしとる
海人を横目に、続ける。
「俺…、一生分の運を使い果たしても
海人に出逢えてよかったって
そう、思っとるから。」
「えっっ?!?」
さっきまで微睡んどったくせに
急にガバッと起きてきて。
「え?! 何なに? 急に何で?!」
「別に…いつも思っとることやから
急でもないけどな笑」
「廉はそうかもだけど…オレ的には急だし!
それ聞いて、嬉しすぎて、、どうしたらいい?!」
「別に…どうもせんでいいのよ笑
今までどおり、一緒におってくれたら、それで。」
「…よくわかんないけど、そうなんだ。。」
「いいのよ、それで笑」
いいのよ、
そんなこと海人は知らんくても。
俺の描く未来にいつも海人がおってくれたら
ただ、それだけで。
人前に立つのが好きやなかった俺が
アイドルはやりたくなかった仕事の1つやった俺が
今もこの仕事を続けられてんのはさ、
奇跡みたいなもんで。
間違いなく
大切な人たちのため。
ファンの人のため、
家族や親友への恩返しのため。
海人のため…。
陰る日も、夜に溺れそうなときも
1番近くで幸せを希うのは
海人だけ―――…。
💛Fin🖤