第2章 【きしれんかい】エンドロール
「やっぱ、きっさんめっちゃおもろいわ笑笑
あぁ〜…腹いった……www
きっさんって…
9月末までは事務所いますよね?
俺のラジオにも
きっさん来てもらえたり…しません?」
きっさんゲスト回のSixTONESのラジオを
楽屋で聞きながらマネージャーに詰め寄る。
「……ん、あぁ…どう、ですかねぇ…。」
「なんなん…なんでSixTONESはよくて、
俺のラジオはダメなんですか…?」
「お気持ちは…わかりますが…。」
ダメモトで聞いてみたものの
やっぱ、それはそうか…。
「それは…やっぱ、そう…すよね…。
ごめんなさい。完全にやつあたりでした…。」
5人最後の番組となったVenue以降
俺は海人としか会えてない。
やし、海人はどうか知らんけど、
俺は海人以外誰とも連絡をとってなかったりする。
もちろん、
3人のことを応援してる気持ちに嘘はない。
嘘はないんやけど……、
どんな顔して話したらいいんかわからんくて、
俺からは連絡できんまま今に至る、です。
2人になるって決まってから
海人とはたくさん話してきたし、
以前より頻繁に連絡とり合うようになったり、
2人でよく会うようになったんは素直に嬉しいし、
会うたびに居心地よくなっていってる実感もある。
でも、ときどき無性に……
きっさんに会いたくなってまうし、
きっさんどうしてるんやろ…って気になるし、
きっさんの笑顔も匂いも
つないだ手のぬくもりも
俺はいまも全部覚えてる―――…。